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令和3年度青梅・羽村ピースメッセンジャー
世界平和は人類共通の願いですが、中学生などの若い世代が戦争について学ぶ機会は、机上での学習が中心であり、戦争を体験した人が減っていくにつれて、直接話を聞き、戦争の悲惨さや平和の大切さについて考える機会が減少しています。
青梅市と羽村市では、両市の中学生が一緒に、戦争の実相を学ぶとともに、原爆が投下された広島市の原爆体験者の方などとの交流を通して、平和に対する学びや想いを深めることを目的として、「青梅・羽村ピースメッセンジャー事業」を実施しました。
実施内容
・事前研修:2回
・広島とのオンライン交流
・多摩地域の戦跡見学・空襲による被害体験聞き取り、オンライン碑めぐり
参加者
・中学生 20人(青梅市9人・羽村市11人)
・リーダー 2人(過去に同事業に参加した大学生)
・指導員 3人(青梅市1人、羽村市2人) 協力者 1人
・職員 4人(青梅市2人、羽村市2人)
事業詳細
事前研修 7月28日(水曜日)・8月4日(水曜日)
青梅市の参加生徒は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、自宅からオンラインでの参加となりました。
研修では、グループワークをまじえながら、第一次世界大戦以降の世界や日本の動きなど、第二次世界大戦、アジア・太平洋戦争に至るまでの経緯と、広島に投下された原爆に関する情報や、被爆体験者の方からお話を聞く上でのポイントを学んだ上で、被爆体験者の方への質問事項について考えました。
広島とのオンライン交流 8月5日(木曜日)
広島にいる原爆体験者の方からのお話を、Web会議ツールを活用して伺いました。
被爆体験者の方のお話を直接聞き、質問をするという双方向のやりとりを通じて、戦争の悲惨さや平和の大切さを学びました。
多摩地域の戦跡見学・空襲による被害体験聞き取り、オンライン碑めぐり 8月11日(水曜日)
多摩地域でも戦争の被害があったことを学ぶために、東大和市にある旧日立航空機立川工場変電所等の戦跡をオンラインで見学するとともに、多摩地域在住の戦争被害体験者から当時のお話を伺いました。
また、広島市にある広島女学院中学高等学校の1年生が作成した原爆関連の碑を巡る、平和学習のためのコンテンツ「オンライン碑めぐり」を視聴し、広島の原爆被害の実相を学びました。
令和3年度事業について
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、令和2年度は事業を中止し、令和3年度は事業内容を変更し、オンラインで実施することとなりました。
今年度、広島を訪問することはできませんでしたが、オンラインを通じて広島の被爆体験者の方々との交流を行うことができました。オンラインでの多摩地域の戦跡見学や、戦争被害にあわれた方との交流も行い、身近な地域での戦争について学びました。
オンラインを活用して戦争の悲惨さや平和の尊さを学ぶことができたこと、他校の生徒たちとも思いを共有できたことは、参加者にとって、貴重な経験となりました。