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記事ID:0109208 更新日:2025年9月1日更新 印刷画面表示 <外部リンク>

コラム「地域共生社会の実現に向けて」

コラム

「地域共生社会の実現に向けて」

 青梅市民の皆さま、いつも地域のためにご尽力いただきありがとうございます。今、私たちの青梅市でも「地域共生社会」の実現が強く求められています。これは、多様な人々が年齢や背景に関係なく支え合い、共に暮らし、安心して生活できる社会のことです。
 青梅市にも、子育て世代のご家族、高齢者の皆さま、障がいのある方、外国からいらした方など、さまざまなバックグラウンドを持つ方々が暮らしています。そしてそのすべての人が、青梅の魅力を感じながら、安心して生活できるまちづくりが私たちの目指す姿です。
 一昔前、いや、私が子どものころの青梅市は、隣に誰が住んでいて、どんな人が住んでいるか、どんな仕事をしているかみんな知っている社会でした。隣組に入っていない人は無く、子供会の活動も活発でした。私は、地域の青少年委員として、子供会の役員さんと協力して、いろんな行事をしました。僕らの子ども時代でも経験したこともない、「うさぎ追い」の企画を小曾木の山で地元猟友会の皆さんの協力で行い、子供会の役員さんの協力で、豚汁を食べたりもしました。青梅青年の家では、ジュニアリーダー講習会。中学生になると、風の子太陽の子広場でキャンプ。高校生は、千葉の岩井海岸の青海荘に泊まっての宿泊訓練。そして、青年向けには、他県に行って青年国内研修を行っていました。
 今は、どうでしょう。若者は、休みの日には、一人でスマホに向かい合う時間がほしい。若い夫婦はどうでしょう。ファミリーレストランで子どもたちは、レストランを走り回り、お父さんとお母さんは、会話もせず、スマホをいじっている姿も見受けられます。8050ではないですが、80歳のお母さんと息子の二人家庭も多く見られます。もちろん、高齢者から若者まで単身者も増えています。高齢者は、隣組をやめていきます。高齢者クラブにも入りません。青年団もとうの昔になくなりました。子供会もほとんど無くなりました。現在の地域社会は、「地域共生社会」とは、とても呼べるものではありません。「地域バラバラ社会」になっています。また、それを求めているのかもしれません。それでいいのでしょうか?私たちは、「人間」です。単なる生物学上での「ヒト」ではないのです。人と人との間に生きている「人間」なのです。
 青梅市の市民サービスは充実していると思います。ゴミの日にゴミを出せば、持って行ってくれます。大勢待市長の公約通りに学校給食は無償化されました。地域で誰ともつながらなくても生きて行けているように見えます。本当に、それでいいのでしょうか?スマホで何をしているのでしょうか?SNSをやっているのではないでしょうか?やっぱり、人とのつながりを求めているのではないでしょうか?デジタルでのつながりもいいですが、地域の中でアナログの付き合いも大切なのではないでしょうか?「今は、困っていない。」だから、地域社会を考えなくていいのでしょうか?「今、困った」に対応することを青梅市の地域共生社会推進会議では、考えました。各市民センターを中心に「地域福祉コーディネーター」が活動し、「助けて」を言えない人に、手を伸ばそうと考えています。でも、どこに、その困った人がいるかわからないと助けられません。私は、毎朝小学生に「おはよう」と声をかけています。そこで、小学生の普通に出会っています。普通じゃなくなった時には、助けることが出来るのでは無いかと思っています。みんなでつながって、「今、困った。」を発見して、みんなが幸せに生きられるようにしませんか。「地域共生社会」の実現に向けて、市民の皆さま一人ひとりのお力が必要です。
 青梅市の豊かな自然や文化、そして皆さまの優しい心が、この共生社会の土台を支えています。一緒に、支え合いの輪を広げ、青梅市を誰もが困らない、温かい地域へと成長させていきましょう。
**青梅の未来は、私たち一人ひとりの手の中にあります。**
 皆さまの積極的なご協力と参加をお待ちしております。
                     青梅市地域共生社会推進審議会会長 山下 望

山下会長

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